水の歳事記 vol.001
四季の雨
水の豊かな日本の四季をいろどる花々を通して自然を表現しています。自然水のもとになる日本の唱歌の「四季の雨」を通して卯の花を紹介しています。
美味しい自然水のもとは、「雨」です。奥山の木々に降りしきる雨が、わたしたちのいのちを根本から支えてくれる自然水(生水)の素です。四季折々に降る雨には、さまざまな風情があって、日常生活にその都度情緒を与えてくれます。
昔の尋常小学唱歌の「四季の雨」という歌に、その風情が歌われています。
降るともみえじ 春の雨 →春雨、小雨
俄かにすぐる 夏の雨 →にわか雨、通り雨、夕立
おりおりそそぐ 秋の雨 →秋雨、小ぬか雨、細雨、微雨
聞くだにさむき 冬の雨 →冷雨、氷雨
雨の多い気候の梅雨時の雨は、夏を呼ぶ雷雨、村雨、長雨などと呼ばれています。他には猛威をふるう、鉄砲雨、篠つく雨、豪雨などもあって、自然がたけり狂う台風の雨も、自然を忘れかけている現代人に、自然の底力を見せつけます。
様々な姿で降り注ぐ雨が、山の岩肌、木肌を伝って、地面に吸い込まれ湧き水となって、山を訪れる人々の咽喉の渇きを潤ってくれます。
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