秩父水場便り vol.002
わさび
天恵水の水場には、野生のわさびが自生していて、涼しさが伝わります。
天恵水の水場を訪ねた頃は、桜が満開でしたが、5月の水場の周囲ではわさびが繁茂して涼しさを演出しています。わさびは山椒と並んで、日本の香辛料として珍重されています。
川魚のやまめ、はや、うぐいなどの渓流で育つ魚たちを釣り人が釣上げると周囲に自生している、わさびや山椒を使ってさらに美味しさを演出して食べます。また魚で酸化した血液を還元してくれる効用もあって川魚料理には必需品です。
周囲の潅木の葉は、初夏のひかりに輝いていて、なかでも水場に向かう山道のかたわらに珍しい「うば百合」の大きな葉っぱが、生命力あふれる勢いで育っているのが目につきます。
自然がいっぱいの水場から、天恵水は傾斜角をできるだけ少なくして運ばれています。途中にはいくつかタンクが用意されていて、ゆっくり、ゆったり流れていくように工夫されて充填する工場まで流れていきます。
ボトルやバックインボックス(BiB)に充填するときも目一杯充填して、酸素に触れて、水質が悪化しないように工夫され、注意深くつめられています。
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